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インドがIT大国になった理由とは?歴史と文化を探る

皆さんがインドについて尋ねられた時に思い浮かべることはなんでしょうか?たくさんのスパイスの入ったカレーの国でしょうか。ヨガの聖地や、インド独立の父ガンジーの国でしょうか、それとも発展途上国というイメージでしょうか。

インドは世界で急速に発展しているある分野で世界から注目を集めているのです。それは、、、IT大国としてのインドです。

本記事では、日本ではまだあまり知られていないインドIT業界の発展の背景・今後期待される活躍について書いていきたいと思います。
JIITAKのアプリ・システム開発/ラボ型開発は、インド人のエンジニアで開発チームが構成されています。なぜインド?と疑問を持たれた方、そしてインドに興味がある方にはぜひ読み進めていただきたいです。

今日では、グローバルIT企業が技術革新を求め、先進国から新興国へのビジネス・シフトを起こす拠点として知られているインドですが、インドのIT技術が注目されるようになった大きなきっかけに、「2000年問題」があります。2000年問題とは、ミレニアム・バグとも呼ばれ、日付を西暦の下2桁だけで管理しているコンピューターが、西暦2000年を1900年と誤認してしまったために世界中で大規模なシステム障害が起き、社会的大混乱を招いた出来事です。膨大なプログラム修正の人員としてインド人エンジニアへの需要が高まりました。2000年問題がひと段落した後も、技術で信頼を勝ち得たことでインド人エンジニアの活躍の場は世界に広がりました。

歴史的・文化的背景

現在、グローバル企業における経営幹部や大学教授、科学者、医師、弁護士など、世界各国でインド出身者が活躍しています。IT産業においても、インド人エンジニアが企業から年収1000万円以上という高待遇で採用されるなど、インド人エンジニアが日本人エンジニアより高い給与をもらって働くということがすでに起きているようです。なぜ、インドがIT産業においてこのような急成長を見せているのでしょうか。

◎インドで英語は準公用語

200年にわたり英国の植民地だったこともあり、インドでは英語が第二公用語になっています。それだけでなく、インドは多言語国家ということも関係があります。実際に、インド国内で使われている言語は200以上と言われ、インドの中心都市では特にインドのあらゆる地域から人が集まるため、意思疎通のためにインド人同士でも会話の際に英語がしばしば聞こえてきます。中流階級以上の教育では「英語を勉強する」のではなく、「英語で何を勉強するのか」ということが重要視され、インド人は英語を話せるか否かで将来就ける職業の選択肢が大きく変わってくると言われています。プログラミング言語の多くは英語がベースとなっており、仕事のやり取りでも英語を使う場面が多いことから、英語が話せるインド人エンジニアが活躍の幅を広げています。弊社JIITAKのインド人エンジニアも、英語の資料や情報を扱うことに慣れているため、最新の技術やツールをいち早く吸収し、仕事に活かしています。こうした英語で世界中の情報にアクセスができることはインド人エンジニアの大きな強みです。

◎根強く残る身分制度と新分野の登場

インドにはカースト制があります。もともとカースト制度は単なる身分制度ではなく、カーストによって人々が就ける職業と密接に関わっていました。私たちがよく知る、4つの身分(ジャーティ)バラモン(司祭)、中間階級のクシャトリヤ(王族、軍人)、ヴァイシャ(平民)、シュードラ(隷属民)の中でさらに2000~3000ほどの職業グループに分けられており、職業選択の自由がありませんでした。それだけでなく、インド人は結婚をはじめとする日常の様々なシーンで、このようなカーストを意識しながら生活しています。一方で、IT産業はカーストに存在していない分野であったため、カーストが関係ありません。それ故に、多くのインド人の若者が自身の努力と能力で未来を切り拓くチャンスになることから、IT業界を目指す需要が増加していきました。


◎人口が多いがゆえの超競争社会

インドの人口は現在13億人を超え、「2027年には中国を抜きインドが人口世界一になる」との予測も出ています。しかし人口が多いということは、同時に超競争社会でもあるということです。受験・就職活動はかなり熾烈で、インド最難関のインド工科大学(IIT)の入試倍率は100倍を超えることもあるそうです。アメリカのハーバード大学が20倍、日本の東京大学が3倍なので、インドの超競争社会がいかに厳しいものであるかが分かります。インドでも受験戦争を勝ち抜くために多くの学生が塾に通い血眼になって勉強します。卒業後もより高い収入を得ることを目標に常にレベルアップを目指して働いたり、自主的に新しい知識を取り入れようと勤務時間後に自主学習時間を作る人も多く、インド人エンジニアは勤勉、貪欲そして向上心が強いという特徴も持ち合わせています。

インドにおけるITの勢いと政府のサポート

1991年、ナラシンハ・ラーオ政権時の「新経済政策」によって、インドは経済自由化路線へと転換し、政府は理数系教育の高度化に尽力、インド工科大学(IIT)など数多くの高等教育機関や研究機関を設立しました。

インド工科大学(IIT)は、インド各地23か所にキャンパスを置く、インドで最も有名な国立大学です。国家的な重要性を有した研究機関とされ、その研究水準の高さは世界的な評価を受けています。IIT出身者はインド人エンジニアの上位1%と言われており、熾烈な競争を勝ち抜いてきているため地頭が良く、新しいテクノロジーに対しても貪欲であり、技術を現実社会で実用するための行動力にも優れています。

日本ではフリーマーケットアプリ大手のメルカリが、インド人エンジニアの採用を行っています。2018年にメルカリが採用した新卒は約100名だったのですが、50名のエンジニアの内44名が外国籍で、そのうち29名がIITを卒業したインド人でした。メルカリの山田進太郎会長は、「海外で成功するグローバル企業を目指す。日本語を話すことができなくても、英語ができればどんどん雇っていく。」と述べていることからもわかるように、メルカリ社内の国際化はどんどん進んでいくものと思われます。メルカリのほかにもソニーや楽天がIIT学生の採用に取り組んでいますが、IIT出身者以外にもインドには優秀なエンジニアがたくさんいることから、今後もインド人エンジニアへの注目度は高まりそうです。皆さん、Googleの現CEO(2021年10月現時点)はインド人出身であることをご存じでしたか?彼は先ほどご紹介したインド工科大学(IIT)の卒業生で、2004の入社後の無料Webブラウザ「Chrome」を世界シェアNo.1のブラウザに押し上げたことで42歳の若さでCEOの座に登りつめました。他にも、MicrosoftやAdobeのCEOをはじめ、世界をリードするIT企業やスタートアップ企業が集まるシリコンバレーでも、多くのインド人が働いています。

このようにインド人エンジニアが世界で活躍するようになった背景には、2014年に就任したモディ首相が推進してきた「デジタル・インディア」が関係しています。この政策では、外国に頼らない「インドの独り立ち」を目指すことを目的としており、IT分野に特に力を入れ、モバイルを活用したデジタル決済や、国民ID制度の普及を推し進めています。

その成果は様々なデータにも表れてきています。インドのGDPは世界第6位、GDPの成長率だけで見れば中国の6.3%を抜く7.4%です。GDPの総額が多いバンガロール、ハイデラバード、チェンナイなどの都市はIT産業が発展している都市であり、シリコンバレーのIT企業をはじめとする世界のトップ企業はもちろん、中国、韓国企業も開発拠点もバンガロール、ハイデラバードに設置し、これらの地域はインドのシリコンバレーと呼ばれています。社内のキー人材を送り込み、他社よりも早くインドから世界的イノベーションを生み出そうとグローバル戦略の拠点として動いています。これらを踏まえると、インドの経済発展はIT産業の発展によるものであると捉えることもできます。実際にインドでは、オンラインマーケットプレイスのQuikrや、食品コマースのBigBasketのようなIT関連のユニコーン企業(評価額10億ドル以上かつ創業10年以内で、株式に上場していないスタートアップ企業)が多数誕生しており、2021年9月時点で国内のユニコーン企業数は32社(世界第4位)となり、イギリスを上回りアメリカにも迫る勢いです。

日本とインドの今後の関係性

インド人エンジニアは日本でも今後活躍していくと言われています。日本は、少子高齢化により労働人口不足になっていると共に深刻なエンジニア不足問題を抱えています。

現在のインドのエンジニア人口は世界第2位の約230万人、日本は世界第4位で約122万人とインドのエンジニア人口とはおよそ2倍の差があります。

時代はデジタル化が加速しIT人材の需要は益々高まっていますが、日本の労働人口は今後も低下していき、エンジニア人口の伸び率も期待ができず、エンジニアの需要数と供給数に大きなギャップが生じることが予測されます。経済産業省の調査によると日本のエンジニア不足は2020年時点で37万人、2030年には79万人までになるとされています。

一方人口13億人を超えるインドでは、労働人口が単純に増えるだけでなく、国がIT産業に力を入れているため、今後さらに拡大していくITマーケットに従事する若者が多くなり、世界で活躍できるインド人エンジニアが今まで以上に排出されていくことが予想されます。

日本では、国内のエンジニア不足問題を解決に導く手立ての一つは、外国人エンジニアの採用にある言われています。

日本企業が外国人エンジニア、特にインド人エンジニアを多く起用するようになってきているという流れからも、インドが日本のIT産業にポジティブな影響を与えてくれるのは間違いなく、日本とインド関係が今よりもっと身近になる日はそう遠くはないかもしれません。

まとめ

このように、政府のIT政策やエンジニア教育に後押しされ、インドの歴史的背景、文化的背景によって培われた堪能な英語力、向上心を持ち合わせている多くのインド人が技術者として、グローバルに活躍しています。今後さらに、日本国内でもインド人エンジニアが活躍の場を広げ国内のIT業界にも深く関わっていくこととなるでしょう。JIITAKは、日本とインドがテクノロジーを通じてもっと身近になる架け橋となれるよう今後とも活動して参ります。

この記事がITという側面からインドについて知るきっかけになり、読んでくださった皆さんがインドって面白い・興味深いと感じてくださったら嬉しいです。

最後までご拝読いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

Mirei

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